生活への関心について(IKEAに行きたい)

 最近は自室をどうにかしたいと願っており、1日中家具やインテリアを見ている。

私は生活へのコンプレックスがある。いや、そんなことは問わずとも自明である。なぜなら、いわゆる「汚部屋」というものに住んでいるからだ。その負い目から、私は人を家に寄せること・寄せる機会が発生することを必要以上に恐れている。3年前に付き合っていた彼氏は私が彼を家に上げないことが原因で別れた。(一応弁解しておくが、部屋に生ゴミなどはない。不必要な画材や資料があふれているのだ。)

 部屋の汚さを常に頭の片隅に抱えながら生活を送っていた自分だが、ついにどうにかしようと思うようになった。それだけ過去に乱れてしまった精神がノーマルになってきたのかもしれない、と自分を祝福しながら。

 まず第一に、「良い部屋を作りたい。」願いはそれだけだ。昨年は身の回りの人や物が多くなくなったこともあり、自分が一生のうちに持てるものなどごく限られているのだと感じた。(ベットの傍の海外のいらないラムネのケースとか、そんなものは死に際には確実にいらない。)それとともに、自分が過ごしやすい生活をするのは、早い方が今後のためになるだろうと思ったりもした。(いつまでも浪人時代の面影を背負っていたくはない。なぜなら私はもう大学3年生になるからだ。気がつけば卒業をしてしまうわけだ。あっという間に浪人期間よりも在学期間の方が長くなっていくわけである。)

 私は願う。窓際に放置され、(部屋の狭さに一役買っている)この冷えた段ボール群を片付け、そこに机を置きたいと。そして、しょぼくて安い(それがなんか可愛い)IKEAの丸椅子を2脚置きたいと。ある日は、「なんで結露した窓際に椅子を置くんだよ」と思いながら、そこで作業をしたい。肌触りのいい淡いピンクのブランケットを脚に引っ掛け、暖かいココアを飲みたい。外を眺めたりしたい。

 (ちなみに自分が今気になっているIKEAの製品は、499円の丸椅子と、カーテンとバスマットと、簡単な棚である。ネットで頼んだ場合、これらはどのような容量を持って配達されるのか?ということが今とても気になっている。私の部屋に空間などないため、それらの物質的到来は恐ろしいとすら思える。また、いい布団カバーやシーツも探している。無印がいいのではないかと目をつけているところだ。)

 大学生活もあと2年で終わる。大学生らしく家に友人を招いたり、などを一度もせずに終わる予感がする。それでもいいのだが、もう少しまともになりたいと日々願う。