母親のこと

欲しい言葉は言ってくれない、どこかズレた母親。変に座ってて、よくわからないところでムキになる。そういう可愛さもあるんだろうな。

母は私に何か自分が作ったもの送ってくれていた。これは誰かからの反応が欲しかったのか、私を想ってのことなのか、それとも単に手が余っていたからなのか、私は知ることができない。送ってくれたあらゆるものが捨てられず、重くのしかかるような、愛しいと思わされるような、でもそう思うほど彼女のことを知らなかったと気づき、もっとちゃんと話せるときにいろいろなことを聞いておくんだと思った。父親のどういうところが好きだったのかとか、好きな音楽はなんだったのか、出身地で一番好きな景色はどこだったのかとか。私のことで一番好きなところはどこなのかとか、私は何も知らない。